在住者おすすめ! イタリアの知られざる隠れた「穴場」絶景スポット10選

イタリアは世界で最も人気の旅行先の一つで、魅力的な観光スポットがたくさん。コロッセオやトレビの泉、ピサの斜塔など数多くの観光スポットが挙げられますが、定番の人気スポットは日々多くの観光客が訪れます。

今回は「静かに人の少ない穴場でイタリアの絶景を楽しみたい」という皆さんのために、イタリア在住歴17年の日本人がイタリアの知られざる隠れた「絶景スポット10選」をお届けします。

本日のライター


名前 / 住まい
 cucciola / ローマ イタリア

イタリア在住歴
 2007年12月~

1. サンメッザーノ城(Castello di Sammezzano)


トスカーナ州の州都フィレンツェから南東に向かって1時間ほど向かうと、サンメッザーノの城があります。

サンメッザーノ城があるあたりは、古代から交通の要衝として知られてきました。中世以降は、トスカーナの有力な貴族たちの支配下にありましたが、19世紀にパンチャティーキ・キシメネス・ダラゴーナ家によって、壮麗なムーア風の宮殿が建てられました。

イタリアにおけるオリエンタリズムの建築として有名なサンメッザーノ城の内部はまさに色の洪水。エキゾチックな雰囲気は、イタリアでは非常に珍しいものです。

トスカーナ地方独特の大自然と相和す美しさで、訪れる人を魅了します。

住所: Via Giuseppe Garibaldi, 6, 50066 Leccio FI
WEBサイト: https://www.sammezzano.info/


2. タロット・ガーデン(Il Giardino di Tarocchi)


ラツィオ州とトスカーナ州の州境に位置するカパルビオ。この地に「イタリアのグエル公園」と呼ばれる不思議な場所があります。その仇名の通り、スペイン・バルセロナのガウディの建築を思わせる公園です。

1979年に建設が始まった「タロット・ガーデン」は、フランス生まれのアメリカ人アーティスト、ニキ・ド・サンファルの設計。彼女は夫やアーティスト仲間とコラボしながらこの公園の建設に力を注ぎ、1990年代に完成させました。まるでおとぎの国に紛れ込んだような錯覚を起こさせてくれる、不思議な魅力を持った公園です。

トスカーナの豊かな自然の中に溶け込む、ポップでシュールな彫刻の数々。子ども連れも多く訪れるマレンマ地方の名所になっています。

住所: 58011 Capalbio, Province of Grosseto
WEBサイト: https://ilgiardinodeitarocchi.it/




3. カステルッチョ・ディ・ノルチャ(Castelluccio di Norcia)


ウンブリア州のアペニン山脈に近いカステルッチョ・ディ・ノルチャ。土壌が豊かなこのあたりは、レンズマメの名産地として有名。ユネスコの無形文化遺産になっている「地中海食」を支える要素のひとつが豆類ですが、カステルッチョ産のレンズマメはブランド品です。

レンズマメ畑は、春にきれいな花々でモザイクのように彩られます。青いレンズマメの花と赤いひなげしは、カステッルッチョの春の風物詩。州都ペルージャからは車で1時間半ほどのところにあります。

アクセスは簡単ではありませんが、マメ科の花々と野性の花の共存は自然が織りなすアートそのもの。緩やかな丘陵地帯が色づき、インスタ映えも抜群です。まるでボッティチェッリの傑作『プリマヴェーラ』のような景色が広がり、中部イタリアの魅力を実感できます。

住所: 06046 Castelluccio di Norcia


4. ニンファの庭園(Il Giardino di Ninfa)


ローマから南へ80キロほどのところにある「ニンファの公園」。かつてこの地を領地としていたガエターニ家の城の廃墟が、英国風庭園になっています。ニューヨークタイムズが「世界で最も美しい公園」と激賞した公園として知られ、遺跡と草花の調和が感動的です。

ガエターニ家は、中世からローマの有力貴族でした。ローマ教皇も輩出した名家で、ローマの南部を支配下に置いていたことで知られています。ガエターニ家が遺したお城や宮殿はニンファの庭園周辺にもいくつか残っていますが、ニンファに関しては遺構となり、20世紀に子孫の一人が英国風庭園に改造しました。現在も財団によって管理されているため、完全予約制です。

よく手入れされた花々、清らかな水の流れや石造りの橋もロマンチック。冬期はクローズですが、春の復活祭シーズンから一般開放されます。映えも抜群の庭園、春から秋にかけて季節の移り変わりを楽しむのも素敵です。

住所: Via Ninfina, 68, 04012 Cisterna di Latina LT
WEBサイト: https://www.giardinodininfa.eu/


5. マルモレの滝(Cascata delle Marmore)


ウンブリア州にあるマルモレの滝は、欧州最大の高低差を誇る滝。雄大な滝に沿うようなトレッキングコースもあり、水しぶきを浴びながら山道を散策できます。

実はこの大規模な滝、古代ローマ時代に人工的に作られたものというから驚きです。紀元前271年、当時のローマの執政官による治水事業の一環として築かれたそうです。

中世にはローマ法王に名で有名な建築家が水の流れの調整に成功し、現在の姿になったといわれています。

人工の滝とは思えないほどの自然さで森に溶け込んでいる水の流れを見に、週末は多くのイタリア人が訪れます。

住所: 05100 Marmore, Terni
WEBサイト: https://www.cascatadellemarmore.info/




6. カラーショの城(Rocca Calascio)


日本ではあまり知名度が高くないイタリア中部アブルッツォ州。美しい山と海で有名なアブルッツォにも、唯一無二の魅力を持つ観光地があります。それが標高1500メートルの高さにあるカラーショの城

トスカーナやウンブリアの緩やかな丘陵地帯とは異なる峻厳な山並みの中にそびえるお城は、とてもドラマチック。ザ・中世といった趣の城砦は崩れてしまっている部分もありますが、映画の『レディホーク』をはじめ、さまざまな撮影に使われました。

アザミなどの花が咲く季節や雪の季節の風景も美しく、知る人ぞ知る名所といった感じです。

住所: 67020 Calascio, Province of L’Aquila
WEBサイト: http://www.roccacalascio.info/


7. ミラマーレ城(Castello di Miramare)


スロベニアとの国境付近にあるミラマーレ城。実は日本でも人気のハプスブルク家のエリザベート皇后(愛称シシィ)にも関連がある観光名所です。

かつてはハプスブルク領だったトリエステにあるミラマーレ城は、エリザベート皇后の義弟夫婦によって建設されたお城です。美男美女のカップルであったマクシミリアン大公とベルギー王女シャルロッテ夫妻にふさわしい、ロマンあふれる様式。とくに海に向かってそびえる白い塔は、イタリアの詩人カルドゥッチによって称えられています。

住所: V.le Miramare, 34151 Trieste TS


8. マソーネの迷宮(Labirinto della Masone)


生ハムやパルミジャーノチーズの名産地として知られるパルマ。その近郊に、「マソーネの迷宮」があります。竹を植えて作られた広大な迷路で、迷宮に魅了されたある出版社の社長が企画し、デザイナーや設計士とコラボしながら2015年に完成。出版社関連の博物館と併設する形でオープンしました。

キリスト教会において「迷宮」は、神の国に近づくための葛藤のシンボルといわれ、宗教画にも登場することが多いモチーフ。そんな文化を感じながら、家族で楽しめる迷宮になっています。

マソーネの迷宮の施設内には、美味しいチーズや生ハムなどを販売する売店もあり、ショッピングも楽しめます。

住所: Str. Masone, 121, 43012 Fontanellato PR
WEBサイト: https://www.labirintodifrancomariaricci.it/




9. マテーラ(Matera)


ブーツの形をしたイタリア半島の土ふまずあたりに位置するマテーラは、ユネスコの世界遺産となっている町。サッシと呼ばれる白い岩をくりぬくような住居群が印象的です。

かつては南イタリアの貧困の象徴でもあったマテーラは、1993年にユネスコの世界遺産となって以降脚光を浴び、現在は有名なシェフがレストランを開いたり、アーティストが工房を構えたりする町へと生まれ変わりました。

南イタリアの陽光を受けて輝く白い町並みは唯一無二の景観で、点在する教会も純朴な雰囲気です。レストランやお店も洞窟のような構造のなかにあり、他では味わえない経験ができます。

マテーラの周辺には豊かな麦畑が広がり、こちらもまた見事なパノラマ。古代のギリシア人が入植した時代そのままに、黄金色の大地を楽しめます。


10. サルデーニャの遺跡「ヌラーゲ」(Nuraghe della Sardegna)


シチリア島についで大きな島サルデーニャ。海が美しいサルデーニャは、イタリア人のバカンス先として人気です。しかし島の大部分には、観光地化を拒否するかのように昔ながらの大自然が残り、海水浴以外にも見るものが多いのがサルデーニャの特徴。

独自の文化を誇るサルデーニャ島の中でも、「ヌラーゲ」と呼ばれる古代遺跡は圧巻です。石造りの建造物は、高いものでは25mにも及び、古代文明の技術の高さを目の当たりにできます。

サルデーニャ全土に残っている「ヌラーゲ」はまだまだ謎が多く、実際にどのように使用されていたかなど学者のあいだで諸説があります。真夏に訪問しても、石造りの建物の内部はひんやり、古代のミステリーやロマンが漂っています。

住所: Coddu Ecchiu, 07021 Arzachena SS

イタリアにはユニークな観光地がいっぱい!


イタリアはユネスコの世界遺産の数が世界一。汲めども尽きない魅力があふれています。

誰もがよく知るメジャーな観光地以外にも、魅力的な観光地が全土に点在しています。

イタリア人も1度は訪れてみたいと切望するさまざまな観光地、機会があったらぜひ足を向けてみてください。イメージとは違うイタリアを発見できるはずです。

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