本日のライター
名前 / 住まい
Sleepysalad / イタリア
イタリア在住歴
2年
1. イタリア人夫は、運転中に攻撃的になる
多くのイタリア人は基本的に車を使います。車を好んで使う傾向があるためか、イタリアの公共交通機関は日本と比べてあまり整備されていない印象を受けます。
彼らは駐車も上手で、狭いスペースでさえ慣れた手つきで縦列駐車をこなしてしまう様子には、いつも惚れ惚れしてしまいます。ですがあまり枠に従わずランダムに停められていることもしばしば（笑）
そんなイタリア人ですが、普段落ち着いている人でも運転中は人が変わってしまうことがあることを知っていましたか？
まず運転は荒く、かなりのスピードを出します。そして、他の車に対しての文句が止まりません。時には車窓から罵り言葉を言い合ったりすることも。罵り言葉のレパートリーが非常に豊富で感心してしまうほどです。
初めて旦那の車に同乗した際、何故わざわざネガティブなことを言うのか尋ねたことがあります。「こうやって口に出すことで負の感情を解消してるんだよ。ずっと抱え込むのはストレスでしょ？」と言われ、私たち日本人はあまりネガティブな気持ちを口にはせず、内で消化しようとする傾向があるかもしれないと気付かされました。
負の感情を溜め込まず、表現してすぐに気持ちを切り替えるのがイタリアの国民性のようです。
ただ、イタリア人の車に同乗する際は少しだけ心の準備をしておきましょう（笑）
2. イタリア人夫は、連絡をマメにしてくれる
イタリア人の旦那と知り合い遠距離恋愛をする中でびっくりしたことのひとつ、それは連絡がとてもこまめだということ。
基本的にこちらが返信をして数分以内に返ってくることが多く、ある時数時間ぶりに返信をしたら「どこに行ってたの？」と悲しまれてしまったこともありました。
言語勉強アプリで知り合ったイタリア人も基本的にレスポンスが早い人が多く、１日に数通のみやりとりをすることも稀ではない日本人にとって、これはちょっとしたカルチャーショックなのではないでしょうか。
遠距離恋愛をしている間は「おはよう」「仕事行ってきます」「調子はどう？」「今日はこんなことがあったよ」といった日々の出来事や連絡も毎日欠かさずしてくれましたし、結婚して一緒に暮らす中でも、仕事が終わった時や残業になりそうな時は毎回伝えてくれます。
このことから、連絡を密に取ることは彼らの愛情表現のひとつであり、パートナーとの信頼関係を築いていくために大切なことだと捉えている印象を受けます。
また、恋愛関係でなくてもレスポンスの早さはマナーのひとつだと考えるイタリア人が多いようです。
3. イタリア人夫は、愛情表現が多くてロマンチック
イタリア人は、明るくておしゃべり、少しチャラいというイメージが日本ではありますよね。正直イタリアに来てからというもの、チャラいという印象は感じたことはあまりありません。
ですが、日本人に比べてやはり愛情表現は多い印象を受けます。ふとした何気ない瞬間に「美しい」「愛してる」といったロマンチックな言葉を伝えてくれますし、イタリア人にとっては公共の場や友達と集まっている時でもハグやキスなど愛を表現することは自然で当たり前のことです。
日本では、公共の場で愛情表現をすることは少し恥ずかしいと感じる方が多いですよね。
私自身もイタリアに来たばかりの頃はためらいがありましたが、イタリア人カップルが幸せそうにハグやキスをしているのを見て心が温かくなりましたし、実際に愛をストレートに表現されると「大事にされているな」と幸せな気持ちになります。
付き合いが長くなると、「好きなのは分かってるでしょ」と愛情表現が減っていくことはよくあることです。
しかし長く続く関係だからこそ、愛を言葉や行動で伝えることは非常に大切だとイタリア文化に触れて感じました。
4. イタリア人夫は、家族を大事にする
イタリア人は家族をとても大切にしています。週に1回はいとこや叔父さん・叔母さん、おばあちゃんなど、親戚で集まり食事をしたり、地元から離れた場所で生活をしている人も、クリスマスやイースターなどの祝日は必ず帰省し家族との時間を楽しみます。
祝日は親戚の集まりが連日続くので、日本でそのような行事が習慣的に無かった私にとっては疲れが溜まってしまう時期でもあります（笑）
また、イタリアに来て驚いたことの一つは、家族での食事はどれだけ時間が遅くなっても皆が揃ってから始めるということです。会話では、食べ物のことから学校や仕事で起きたことなど色々な話題でコミュニケーションを取る機会を逃さないようにする姿勢が見て取れます。
日本は核家族化が進み人々が孤独を抱えやすい社会となっています。もちろん、家族の形はイタリアでも日本でも人によって違います。
ですが私は、旦那の家族と出会い家族の繋がりを感じる機会を日々持ったことで、抱えていた孤独感が徐々に解消され自分をより肯定できるようになったような気がします。イタリアであなたもそんな感覚を手にすることが出来ると私は強く思います。
逆を言えば、イタリア人と日本人間の家族の在り方や関わり方は異なっているので、イタリア人のパートナーを持つ際には家族や親戚との付き合いについてあらかじめ話し合っておくことが大切だとも言えるでしょう。
5. イタリア人夫は、フレンドシェアリングが当たり前
さて、ここで想像してみてください。友達と遊ぶ当日、その友達の恋人も一緒に来たら、あなたはどう感じますか？びっくりしたり、きっと気まずさを感じたりする人もいますよね。
ですがイタリアではこのように、友達と遊ぶ際は基本的にパートナーも同伴することが多いです。何故なら、イタリア人は友達のパートナーも自分の友達であると認識しているからです。
私がイタリアで彼の友達と遊ぶ際も、友達のパートナーも含め4人で会うことが多いですが、意外にも複数の方が気楽におしゃべりを楽しむことが出来たりします。
また常にカップルは１つの括りとして考えられているため、結婚式でも常にパートナーは同伴者として招待されます。
一方、日本では自分の友達とパートナーの友達は別の括りであるという認識が強いので、イタリア人のパートナーとは誤解が生まれてしまうかもしれません。
実際に私も、旦那を親友に初めて会わせた際は親友を少し緊張させてしまったようで、完全に居心地が良いとは言えませんでした。
イタリア文化とのバランスを取りながら、友達とのお付き合いを楽しみたいですね。
6. イタリア人夫は、綺麗好き
もしあなたがイタリア人の旦那さんを持ったら、彼の掃除へのマメさに衝撃を受けることになるでしょう。
ベッドが皺ひとつ無く整えられ、洗濯物は色や素材ごとで分けて洗われます。床のモップ掃除やトイレ掃除は週に1回行い、私の義理の妹はズボンやTシャツにまでアイロンがけをします。
私の旦那は本来モップ掃除は嫌いなのですが、３週間せずにいると「最後にモップ掛けしたのはいつ？やらないと」と嫌でもしっかり掃除します（笑）
友達を家に招くときも、埃がひとつも残らないように隅々まで掃除します。彼らはインテリアにもこだわりがあり、雑貨屋さんや家具屋さんに行く際は既にある家具の色や雰囲気までしっかり考えてから購入するので統一感があります。
友達カップルも、女性だけではなく男性側も色の組み合わせや掃除全般について意見をしていたのを目にし、家という自分の空間を大切にし、カップル間で一緒にそれについて話し合うことが出来るのはとても良いことだなと思いました。
私は、ある程度綺麗好きである旦那の影響で家の整理整頓・掃除を心がけるようになったことで、以前より家に愛着が湧きより居心地よく暮らせるようになりました。
7. イタリア人夫は、タバコ好き
イタリアでは日本と比べてタバコが社会に定着しているため、結婚してもタバコを止めるような風潮は特にありません。
特に体感としてはイタリア人男性の喫煙者が多い印象があり、友達や家族との集まりでは必ず数回タバコ休憩が入ります。やはり健康に悪いので旦那には禁煙を促していますが、家族や友達のほとんどの男性が喫煙者なので、やはり完全にやめるのは難しいようです。
また私の義理の父は、夜ご飯のあとにウイスキー片手に葉巻タバコを楽しむ習慣があり、たまに旦那もそこに混ざって個人的な話をしていたりします。盛り上がりすぎて30分ほど帰ってこないことも（笑）彼らにとってタバコというのは、リラックスしながら個々の交流を図る良い機会を作ってくれる存在なのかもしれません。
また結婚式でも娯楽品としてお酒と共に葉巻タバコを楽しむコーナーが設置され、その場はイタリア人男性で埋め尽くされます。それほどタバコは男のロマンをくすぐる、といったところもあるのでしょうか。もちろん喫煙は身体によくないので、タバコ関連の商品にはタバコによって黒くなってしまった内臓など禁煙に促すような写真やメッセージが常に添えられています。
まとめ — イタリア人夫はとっても個性的！ —
いかがだったでしょうか。
パスタやピザをはじめイタリア料理が広く愛されている日本ですが、意外と知らないことも多くあったのではないでしょうか。
イタリアの文化を再発見し、更に身近に感じていただけたら嬉しいです。
イタリア人と知り合うことがあれば、ぜひこれらのトピックについて話してみてくださいね！
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