イタリアの特徴8選! 在住者が驚いたイタリア人の知られざる国民性とは?

本日のライター


名前 / 住まい
 cucciola / ローマ イタリア

イタリア在住歴
 2007年12月~

1. イタリア人はジェスチャーなしでは話せない


欧米人の特徴といえば、大げさなジェスチャーがあげられます。その欧米人の間でも話題になるのが、イタリア人のジェスチャーの豊富さ。欧米人向けのイタリア式ジェスチャーの講座があるほど、イタリア人のジェスチャーは言語のような役割を果たします。

日本人はスマホを片手にお辞儀をしてしまう癖がありますが、イタリア人のジェスチャーもこれに該当するといって過言ではありません。イタリア人全体で共有するジェスチャーによって、怒り、喜び、当惑などのさまざまな感情を表現しているのです。

ある研究によればイタリアにあるジェスチャーの数はなんと250!


起源は諸説あり、古代から他者の注目を浴びるために使っていたとか、16世紀に流行したパントマイムから始まったなどなど。

手錠をかけられた犯人は自白もできないという笑い話があるほど、イタリアではジェスチャーはコミュニケーションのための不可欠な要素となっています。

少し親しくなれば、老若男女に関係なく、両頬にキスをして抱擁を交わすのがイタリア式の挨拶。コミュニケーションは、このジェスチャーが基点となるのです。

2. コンビニがない生活


日本では日常生活に浸透しているコンビニエンスストアの存在。イタリアにはコンビニがありません。ここ数年、24時間営業をうたうスーパーはちらほら見かけるようになりましたが、その数はまだまだマイノリティ。

カトリックが国教のイタリアでは、「働く」ことは神からの罰です。日本のように「幸いにしてとても多忙です」なんてセリフはイタリアではほとんど聞かれません。
この概念でいくと、24時間営業というのはイタリア人には不自然に映るのでしょう。

コンビニがない代わりに、どんな小さな町にも点在しているのがバールです。


バールとは、コーヒーやちょっとしたアルコールを飲みながら常連さんや店主とおしゃべりを楽しむ場所で、イタリアにおける人間関係のベースともなる存在。

バールは早朝から深夜まで営業していますが、つねにおしゃべりが聞こえる賑やかさが特徴。利便性がウリのコンビニとは一線を画した意味を持っています。



3. カプチーノは午前中に!イタリア人のコーヒーへのこだわり


イタリアの朝食といえば、カプチーノとクロワッサンが主流。

ふわっと泡が立っているカプチーノが、朝の目覚めを促進してくれます。

ところがこのカプチーノ、イタリアでは「午前中に飲むもの」というコンセプトが浸透しています。昼食後や午後のコーヒーは、エスプレッソを飲むのが通常。レストランで食後にカプチーノを注文するのは、観光客だけです。

その理由はというと、正午以降のカプチーノは「胃に重くもたれる」ため。まるで迷信のようですが、イタリア人のコーヒーへのこだわりはかなり頑固です。自分の好みの飲み方を変えようとはしません。そのため行きつけのバールの店主は、常連さんたちのコーヒーの好みを把握していて、泡の量やミルクの量にまで心を配っています。

4. 「イタ飯」は存在しない?


世界で人気を誇る「イタ飯」。イタ飯と聞いてみなさんは、どんなお料理を想像するでしょうか。

たとえば、世界で最も愛されているイタ飯のひとつカルボナーラ。


カルボナーラは、実はローマを州都とするラツィオ州の郷土料理です。イタリアの大都市では、観光客相手にカルボナーラをメニューにしているレストランがたくさんありますが、郊外の小さな町に行くと、カルボナーラがないレストランも多数。カルボナーラを伝統的に食べない町では、メニューに加えることはしないからです。

イタリアは統一国家となった歴史が浅く、現在でもナポリ人、ローマ人、ミラノ人といった地方性が重んじられている国です。お料理も同じで、郷土性がイタリアの食を支えているのです。

たとえばパスタひとつをとってみても、つねに空気が乾燥している南イタリアでは乾麺タイプが料理の主役です。いっぽう、日照時間が少ない北イタリアでは、卵を使った生パスタが郷土料理として登場します。

ピッツァの厚さや食感も地方によって異なり、呼び名まで変わる始末。イタリア人であっても、聞いたことがないレシピや料理がたくさん存在するのです。

日本人も大好きなリゾットは、お米を栽培する北イタリアでよく目にするメニューです。

ひとくちに「イタ飯」といっても実情はとても複雑。

イタリアを旅行するときは、それぞれの土地の名物料理をリサーチすると、よりおいしく食事ができます。



5. 好き嫌いを許容する文化


日本では「好き嫌い」は不徳のひとつとされています。幼少期から「好き嫌いはいけません」といわれて育った人は多いはず。

ところがイタリアでは、「嫌いなものをムリに食べるなんて非人間的」という観念が生きています。学校の給食も子供に強要することはありませんし、大人になってからも、レストランで「この食材は使わないでください」と注文する人は決して少なくありません。

友人間で食事の招待を受けて嫌いなものがあっても、これまたムリに食べることはしないのです。好き嫌いがあるのはごく自然なこと、という地中海的な思想なのかもしれません。

6. 政治とサッカーの議論は白熱する


イタリア旅行中にナンパされたという経験を持つ方も多いと思います。

イタリア人男性を煙に巻きたい場合には、サッカーを話題にするのが常套手段。贔屓のサッカーチームへの思い入れが深いイタリア人にサッカーの話題を振ると、本人も知らぬ間に熱くなってしまうことが多々起こります。ナンパという本来の目的を忘れてくれる、というわけです。


同様のことが、政治の議論でも起こります。イタリア人の政治への関心は高く、政治をテーマにしたお笑い芸人がたくさんいます。政治家のスピーチスタイルや政策を揶揄するお笑いは、実は古代ローマ時代からの伝統という説もあります。

子どもの頃からこうした空気のなかで育つイタリア人は、政治問題にも敏感。贔屓のサッカーチームと同じように贔屓の政党や政治家がいて、友人同士で侃々諤々の議論をする姿をよく目にします。

7. 閑暇は人生に必須!独特のバカンス感


イタリアをはじめとする欧米では、夏のバカンスが長いというイメージがあります。

イタリア人にとって、真夏は仕事の効率性が下がる季節。日常を完全に切り離したバカンスが、夏の慣習となっているのです。これもまた、古代ローマ時代からの伝統です。

イタリア人のバカンスは、大自然へと向かう傾向にあります。特に海への愛は信仰と言ってよいのではないかと思うほど深く、海の近くの家をレンタルして、2週間前後をそこで過ごすのです。山を愛する人も同じで、1か所を拠点にゆったりとした時間を過ごします。

日本の休暇のように、朝から晩まで移動するという旅行スタイルは、イタリアではあまり見かけません。夜更かしをした翌朝は寝坊をし、ゆっくりと朝食をとり、時間も決めずに海や山へと向かいます。雑誌や書籍をお供にする人もあれば、家族でゲームに興じる人もいます。暑さが最高潮に達する午後はこれまた効率的ではないため、昼寝の時間となります。必然的にお夕飯の時間が遅くにずれ込み、子どもたちも夜中まで遊びまわるというバカンスが展開するのです。

こんな閑暇をイタリア人は心から愛して、オンとオフのメリハリをつけています。



8. アルコールは贅沢品にあらず!食卓の必需品


フランスと並んでワイン文化が華やかなイタリア。ワインというと、ちょっと気取っていただくアルコールというイメージがあります。

しかしイタリアではワインは食卓の必需品。値段もピンキリで、スーパーや青空市場には数ユーロのワインや量り売りのワインが並んでいます。


古代から中世にかけて、生水は疫病の温床でした。その昔のイタリア人は、健康の維持のためにアルコールを飲まざるを得ない状況にあったのです。

この伝統は今も生きていて、お昼からアルコールを飲んでも白い目で見られることはありません。遺伝子的にアルコールへの耐性があるのか、酔っぱらう人も少なく、節度を持った飲み方がとても素敵です。

ブランドワインにこだわる人は少なく、地元産のワインやレストランで進められるワインを飲み、郷土料理とマリアージュしています。

イタリアの特徴まとめ


イタリア人の慣習は、古代からの伝統を引き継いだものがたくさんあります。ヨーロッパ文化の源となった古代ギリシア・ローマの影響を受け続けるさまざまな慣習。

人間性を重んじるイタリアの慣習から、愉しい歴史を感じ取ってみてください。

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