ベルギーってどんな国? 知られざるベルギーの特徴7選

西欧に位置するベルギーは、ルネサンス建築やチョコレート、ビールなどが名産の国として知られていますが、実際はどのような国なのでしょうか?

今回はベルギーの知られざる特徴について現地の日本人がご紹介いたします。

本日のライター


名前 / 住まい
 Makiko / ベルギー

ベルギー在住歴
 2020年1月〜

1. バイリンガルが多い!公用語が3カ国語


ベルギーは大きく分けて3つの地域で構成されており、中心部のブリュッセル首都圏、北部のフラーンダース地域、南部のワロン地域と分かれています。

その地域によって使用する言語が違うことがベルギーの特徴で、フランス語、オランダ語(フラマン語)、そしてドイツ語の三つの公用語を持つ国なのです。

フランス語:ベルギーの首都ブリュッセルや、南部のワロン地域で主に使用

オランダ語:北部フランダース地域と、ブリュッセル首都圏の一部で使用

ドイツ語:東部の一部地域のみで使用。


3つの公用語を持つベルギーでは、英語がネイティブ並に話せる人も多いんです。
バイリンガルやトリリンガルが当たり前の環境にあり、移民や難民も多いので、いろんな国の言語がそこらじゅうに飛び交っているのも日常。
そんな人たちの共通言語が英語になっているわけです。

よくあるパターンで、私はオランダ語圏に住んでいますが、病院やレストラン、お店などに行くと「English or Nederlands?」と聞かれます。
要するに、見た目がアジア人なので、オランダ語がネイティブでない=英語で話しますか?という具合です。

オランダ語、フランス語を話せて損はないですが、ベルギーは英語も通じる国だとと思います。



2. 水よりビールの方が安い!


ベルギーといえばベルギービールが有名です!
ベルギー人の日常に欠かせないビールは、パブやカフェ、レストランでは水より安く値段設定されていることが珍しくありません。

特に、最初の1杯によく飲まれるstellaなどのピルスナーは、安くて€2.3〜2.5で飲めるところが多いです。クセがなく、キレがあって、こくごくと飲みやすいピルスナーはベルギーのビールの消費量の7割を占めているんだとか。

私も、最初の1杯や喉が乾いた時はこのピルスナーをよく飲みます。

ちなみに、朝からカフェで地元の人たち(特にお年寄り世代)が、ビールを飲んでいるのをよく目にするのもベルギーならではの光景です。

3. どこにでもあるフリットと揚げ物のお店


ベルギーのもうひとつ有名なものに、フリットと呼ばれるフライドポテトがあります。

フリットはベルギーの国民食で、Frituur(フリチュール)やfrietkot(フリットコット)と呼ばれる、フリットと揚げ物を専門とするお店がどんな小さい街にも必ずあるんです。

揚げ物の種類は、フリカデル(ソーセージのようなもの)や、チーズクロケット、チキンサテなどなどなど….

お店のショーケースに沢山の揚げ物が並んでいて、茶色一色のショーケースはなかなかの光景です。

フリットのソースの種類は基本的にはマヨネーズですが、アンダルースソースやサムライソースなど日本にないソースも沢山あり、私もまだ全種類を制覇していないほど。

ちなみに、バゲットサンドやハンバーガーも取り扱っているお店もあり、フリットのお店はベルギーのファーストフード的な位置付けです。

週末ご飯を作りたくないときなどはディナー代わりに食べたりすることが多く、週末は行列になったりして混んでいることが多いです。

4. 自転車通学通勤は当たり前?!自転車大国ベルギー


ベルギーは自転車大国でもあり、道路には自転車専用レーンが整備されています。
また、サイクリングルートもとても充実していて、ルールを守るマナーが良い人が多く、街並みも綺麗なので自転車生活をとても楽しめます。

一般的なサイクリストのほかに、プロのサイクリストも多く、天気の良い日や休日ともなると、ガチのサイクリスト集団と遭遇し、自転車大国であることを実感します。
テレビのスポーツニュースは自転車関連一色で、サイクルスポーツが盛んであることもわかります。

通勤や通学は当たり前のように自転車が多く、個人的にびっくりしたのが、未就学児(おそらく3〜4才)でも補助輪なしでスイスイ乗っている光景!もちろん親同伴ですが、幼稚園児が自ら自転車通学とはさすがに驚きました。

ちなみに、街で見かける自転車の種類もとても多く、子供達が乗る専用カゴが前にあるタイプ、後ろにミニトレーラーをくっつけるタイプ、サドルが2個ついている大人2人乗りタイプ、ボブスレーのように寝ながら漕ぐタイプなどなど….おもしろ自転車も豊富です。



5. 夏の過ごしやすさと冬の天気の悪さ


ベルギー生活でのデメリットといえば、天気の悪さ。常に曇り、雨が多くて、お世辞にも1年中良い天気とは言えません。
特にサマータイムが終了する10月末から3月末までの冬の期間は日照時間も少なく、朝8時9時くらいまで暗いので気持ちもどんよりしてしまいます。

特に冬季うつとよばれる症状もあり、メンタルケアの対策は必須。
子供も、赤ちゃんの時からビタミンDシロップを離乳食に入れて摂取するように!と言われたのでびっくりしました。

しかし、夏の過ごしやすさは格別なんです!

気候はカラッとしていて、気温も30℃越えは稀。家にエアコンがある家はあまりなく、我が家は扇風機すらありません。日本の夏のように猛暑でじめじめしていないので、ベルギーの夏はとても過ごしやすいと言えます。

6. パンがおいしい!パンに塗るスプレッドもかなり豊富!


パンといえば、お隣フランスが有名かもしれませんが、ベルギーも負けずを取らずパンが美味しいんです!
バゲットはもちろん、サンドイッチ用のパンも豊富でまぁ安い!
街のパン屋さんのほかにも、道の途中などにパンの自動販売機も設置されていて、パンには困りません。

パンの種類もさることながら、パンのスプレッドがとても豊富なんです。
ジャムやチョコペーストなど甘い系はもちろん、ツナサラダ、キップカレー(チキンカレーマヨサラダ)、小海老やカニマヨサラダなどなど、スーパーには沢山のメニューがずらり。もちろんベジタリアンビーガン用もあります。

お弁当は基本的にサンドイッチが主流なので、定番のチーズやハムのほかに、こういったスプレッドがあるのは助かります。サンドイッチはもちろん、サラダにも応用できる上、ツナサラダはおにぎりやお寿司を作るときにも重宝しています!



7. 12月にクリスマスプレゼントが2回もらえる!


ベルギーは12月に子供達はプレゼントを2回もらう習慣があります!
それは、クリスマスと、もう一つは12月6日にある聖ニコラウスの日。

聖ニコラウスは実はサンタクロースのモデルにもなった実在した人物で、12月5日の夜中にプレゼントを置いていくというクリスマスと同じようなことが行われます。
聖ニコラウスの日の前日には、子供達がお手紙を書いたり絵を書いたりして、靴や靴下と一緒に窓辺に準備しておきます。また、聖ニコラウスは白馬と一緒にやってくるので、お馬さん用に人参も一緒に靴の中に入れて準備。

翌朝(12月6日)には、プレゼントと一緒に、金貨(チョコレート)と、小さめのクッキー、スペキュロースがプレゼントと一緒にばらまかれて置いてあるところがクリスマスとの違いです。

クリスマスツリーも基本的に、この行事が終わった後に飾るとされているので、ベルギーでは日本と違い遅めにクリスマス準備が始まります。というわけで、子供達は12月は2回プレゼントをゲットできるというおいしい月。

大人は大変ですが、子供達はたくさんプレゼントが貰えて羨ましい限りです。

ベルギーの特徴まとめ


いかがでしたでしょうか?ベルギーは街並みもとても綺麗で、北のフランダース地方と、南のワロン地方は言葉も違うので違う国に来たような面白い感覚が味わえる国です。

この記事が、ベルギーを知るきっかけになってもらえたら嬉しいです。

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