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海外渡航のハードルは高くない!
「海外旅行に行ってみたいけど時間もお金もない」
「子どもがいるから海外へ行く余裕がない」
「留学をしてみたいけれど日本のキャリアに穴を開けたくない」
などの様々な理由によって、海外へ行きたいという思いを抱えつつ、行かない選択をしている方も少なくないのではないでしょうか。
世界の多くの国は隣国と陸続きになっていますが、日本は島国という事もあり「海外へ渡航」するハードルは少し高いと感じている人も多いようです。
EUに加盟しているヨーロッパ諸国の国民は、他のEU加盟国へ訪れる際にパスポートが要りません。日本国民が他の都道府県へ遊びに行くような感覚で近隣国を訪れる事が可能です。
しかし日本の場合はどの国に行く際にもパスポートが必要となり、ヨーロッパ国民のように気軽に海外へ訪れる事もできません。
2024年現在、世界のパスポートランキングでは「1位」を誇る日本ですが、国民のパスポート保有率は現在わずか17.8%です。国民の8割以上はパスポートを保有しておらず、アメリカの43%、イギリスの76.7%(2021年度)と比較しても日本国民のパスポート保有率はかなり低いことが分かります。
しかし実は日本の多くの皆さんが考えるほど、海外渡航は「ハードルが高い」ものではありません。もちろん現地の言語が話せない事も全く問題ではありません。筆者の義父は東欧からイギリスに移住し、英語が全く話せませんが10年以上イギリスに暮らしていました。(ジェスチャーや言語アプリなどの使用で基本的にどんな状況も乗り越えられます)
世界を知り、他国の文化に触れることは大きなメリットがたくさんあります。ハードルが高い事を理由に「海外へ行かない」選択をしている方は、人生の大きなチャンスを見逃してしまっていると言っても過言ではありません。
今回は「海外旅行」「海外移住」「留学」によって世界を見てみたいと思っている方はもちろんの事、日本が大好きで他国には興味がないという方にも、すべての皆さんへ知っていただきたい「世界を旅する事のメリット」についてご紹介させていただきます。
海外渡航を役に立てる心構え
まずは海外渡航をどのように今後の人生へ役立てるのか、渡航前に知っておきたい「海外渡航の心構え」をご紹介します。
1.「実体験」で得られるものは何百倍もの価値がある
日本に居ながら海外の情報をSNSで見れたり、多くの国の方々と交流が出来たり、海外に実際に行った方の話を聞いて学ぶこともできますが、実際に自分で訪れ、経験することに多くの意味があります。
実体験は、誰かから聞く情報よりも何百倍もの価値があります。
人によって考え方や感じ方も異なるので、他の人から聞いた情報は「完全には当てにならない」事に注意が必要です。
例えば、あなたの友人が「あの国はとても人々が不親切で、ゴミが沢山あって汚い国であった」と教えてくれたとしても、実際にあなたがその国へ行くと全く反対の印象を受ける可能性もあります。
同じ国でも渡航する地域、時期など様々な要素で世界は日々変化をしているので、実際に経験して自分の目で見て判断する事が大事です。
自分でその場所へ足を踏み入れ、五感を通して「実体験」として経験をすることは、想像とはまるで大きく異なります。
そして、その実体験は想像を越えるほとの非常に大きな価値があります。日本のことわざにもあるように、まさに「百聞は一見にしかず」です。
2. その国の良い面・悪い面の両方を探してみよう
初めて訪れる地では、まずは有名スポットや美しい場所へ行きたいと多くの人が思うでしょう。
スペインのバルセロナへ行けばサグラダ・ファミリアへ、イギリスのロンドンへ行けばビックベンへ。現地フードも魅力的ですね。
もちろん心が躍る経験をすることは大事です。特に海外旅行では、心から楽しみリフレッシュすることが第一の目的です。
しかしせっかくのチャンスです。「美しい光景」「美味しい料理」ばかりに目を向けるのではなく、より細部までその地を観察してみましょう。
地元の人々はどのような生活をしているのか、道路はどのような造りになっているのか、レストランではどのようなサービスがされているのか、少し意識をするだけで多くの発見ができます。
素晴らしい面、不便な面、良いも悪いも様々な角度で観察してみましょう。
他の国を実際の目で見て観察する事で、改めて自国を客観視するきっかけともなります。
日本をさらに好きになったり、便利さや清潔さに感謝をするきっかけともなります。
もちろん日本のネガティブ点も認識できるようになり、こうした気付きはあらゆる場面で今後の人生にも役に立ちます。
3. 日本の常識を軸に考えてはいけない
他の国を旅すると、日本の「常識」が世界の「常識」ではない事が実感できるはずです。
道路が汚い国、配達物がきちんと配達されない国、公共の場で大声で話したり喧嘩をする国、列を一列で並ばない国、店の商品が綺麗ではない国、コミュニケーションが多くフレンドリーな国、細かい事は気にしない国・・・
と、日本とは異なる光景が当たり前のように広がる国は沢山あります。
そんな国々を目の当たりにすると、今まで日本の生活で気にしていた些細な事が気にならなくなったり、精神面でも少し図太くなれたりと、成長できる事が多くあります。
様々な文化に触れることで「日本の常識」を軸に考えてしまっていたクセを、大きな視点から考えられる人間になる事ができます。
これは常識だよね、当たり前だよねと投げかけられた時、自分の意見が大半の意見と異なると、「自分はマイノリティなのだろうか?」「皆と同じではない事は普通ではないのだろうか?」と不安を感じる方も多いかもしれません。
しかし日本で言われる常識とは、他国へ行くと全く常識でもないという事も多々あります。
そうした事が理解できると、例え自分の意見がマジョリティではなくても、不安を感じずに自身の意見に自信を持つ事ができます。
また、様々な考え方や意見、常識がこの世に存在する事も身をもって感じると、他の人々の考え方も尊重する事ができるようになります。
自分と異なる意見や価値観、ルーツ、性的指向を持つ方々に対し、それらを否定をするのではなく、「こういう考え方や価値観もあるのだな」と考える事ができるはずです。
出来るだけ多くの国で様々な文化に触れ、たくさんの人々と交流してみましょう。
海外渡航のメリット
海外渡航で得ることができる具体的なメリットはどんなものなのでしょうか?3つのポイントをご紹介いたします。
1. 自分自身についての理解が深まる
様々な国で異なる文化や価値観に触れる事で、自分自身についても理解を深める事ができます。色々な場所へ行き、自国や他国を客観視すると、それぞれの国や国民のあらゆる面が見えてきます。
そうした経験により、自分自身の考え方や好み、価値観が明確になり、自分はどういう環境に適しているのか、どういうライフスタイルが好みなのかを分析する事が可能になります。
これらは実際に異国の地を訪れ、実体験でのみ得ることができる貴重なメリットです。海外渡航はあなたの人生に大きな変化をもたらす事でしょう。
2. 様々な視点で考え、他の人へ配慮ができるようになる
世界を旅し、知見が広がる事で心の余裕も生まれてきます。今まで気づく事が出来なかった視点に気が付く事ができます。
もちろん海外渡航は楽しい事ばかりではありません。差別を経験する事があるかもしれません。
日本に居る日本人は、人種差別を受ける機会はありません。
しかし他国に行けば、あなたは「外国人」「観光客」「アジア人」などの扱いを受ける可能性があります。もしかすると極端な差別主義者に会い、非常に嫌な思いをする事があるかもしれません。
日本でも、外国にルーツを持つ人、LGBTQなどのマイノリティの人々に対し嫌悪感を持ち、中には悪意のある行動や言動を取る人々も存在しますが、そんな彼らも別の環境へ行けば「差別される側」となります。
どんな人でも差別をされない人間はいません。異なる地へ行けば皆、差別を受ける側になるのです。
こうした事実を理解する事で、他人への配慮もできるようになります。日本においても様々なバックグラウンドを持つ人々への風当たりは弱まり、多くの立場の人がより日本で暮らしやすくなる事でしょう。
人類皆どんな人でも差別を受ける立場にあるという事。あなた自身が誰かに対して行った差別は、あなたにも返ってくる可能性がある事。これを肝に銘じておきましょう。
自分が差別を受ける立場になってしまっても、この人は視野の狭い人なのだと、あまり気にしないようにしましょう。この世は差別する人よりも、あなたの味方の数の方がずっと多いです。
3. 人生の大事な局面での選択肢が増える
厳しい日本社会で心が折れてしまう事もあるかもしれません。逆も然り、慣れない海外生活で心が折れる事もあるかもしれません。
そんな時、現在いる国とは異なる国の事を思い出してみましょう。別の国で暮らすという選択肢があるだけでも大きな希望が見えるはずです。
日本では、沢山の人々が社会人生活や学校生活などで苦しみ、毎年多くの方が自ら命を絶ちます。日本は自殺の多い国としても有名ですが、筆者の私はこの「閉ざされた日本社会」が原因の一つであると考えています。
多くの日本人の皆さんに、「あなたが今居る環境が世の中の全てではない」という事、
どんなに恥ずかしい失敗をしたり、苦しい体験をしても「環境が変わればその状況が一生続くわけではない」事を理解していただけると良いなと考えています。
どこか異国の国へ一度でも旅をしてみると、たくさんの新たな発見に出会う事ができます。
ぜひの海外へ行って、新しい経験をして今後の人生に役立ててみましょう。
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