知らなかった! オーストラリア特有のユニークな文化7選

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Aki(35歳) / オーストラリア

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オーストラリア

今回はオーストラリア在住のAkiさんに「オーストラリア特有のユニークな文化と習慣7選」をご紹介していただきます。

1.オーストラリアの驚き住宅事情


オーストラリアと聞いて皆さんはどんなイメージを頭に浮かべますか?広大な国、コアラやカンガルーなどかわいい野生動物、真っ赤な1枚岩のウルルに代表されるアボリジニ文化など様々だと思います。


ではオーストラリアの家ってどんなものでしょう?やはり大きな家?ビーチの目の前にある?いろいろな想像が膨らむと思います。まずはオーストラリアの驚きのお家情報をお届けします。

近年日本でもキャンプやアウトドアが流行ってきていますが、オーストラリアはアウトドア先進国と言えるほどキャンプ場やキャンプ用品が充実しています。多くの人が週末やホリデーをキャンプして楽しむのです。
そして、なんとキャンピングカーに住んでいる人が結構いるのです。家があってキャンピングカーで時々旅をしたり、というわけではありません。持ち家がキャンピングカーなんです。

実は私自身もパートナーとキャンピングカーで生活しています。様々なキャンピングカーがありますが、私達のキャンピングカーには4口コンロにオーブンとグリルがついたキッチン、シャワー、そしてトイレがついています。

さらにテレビや冷蔵庫、洗濯機といった家電もあります。そうほぼ家と同じなんです。なのでキャンピングカーで暮らすということは、そこまで不便ではありません。


さらに食事などに使うラウンジのテーブルは高さ調節が可能なのですが、一番下まで下げるクッションの配置を変えるとゲスト用のベッドに早変わりします。これまで何人かを招いたのですが、皆快適に滞在出来たようです。

キャンピングカーで暮らしていると言うと、多くの人が気にするのはトイレです。私たちのキャンピングカーのトイレの見た目はほぼ普通の水洗トイレと一緒です。実際少量の水で便器内を洗い流せます。違いは汚物はどこかに流れるわけではなく、下のカセットに収納されるということです。

このカセットが満杯に近づくとライトが点灯して知らせてくれます。汚物はダンプポイントという場所で捨てることが出来ます。ダンプポイントは全てのキャンプ場にあるわけじゃないのですが、その周囲にはほとんどあります。トイレを使わない時はカセットの蓋はしっかり閉じられているので、臭いも気になりません。

でも一体どこに滞在するの?キャンプ場は高くつくのでは?と疑問を持たれると思います。アウトドア先進国のオーストラリアには無料のキャンプ場がたくさんあります。有料でも格安なところは1泊15ドルくらいなので、1か月450ドル程にしかなりません。オーストラリアの物価はかなり高く、年齢問わずシェアハウスで暮らす人が多いです。それでも1か月の家賃はこれ以上になります。

そして私たちのキャンピングカーは日常生活に必要なものは全て揃っているので、施設が完備されたキャンプ場は必要ありません。なので、無料のキャンプ場でも問題はありません。


キャンピングカー暮らしは実は経済的と言えます。ガスは、ガスボンベをガソリンスタンドやホームセンターで購入して使用します。毎日料理やシャワーで使ったとしても、一つのボンベは2か月近くもちます。電気代はタダです。

ソーラーパネルで電力を得るため、天候や時間帯と季節に多少の影響を受けますが、値段は無料です。水道代もほぼ無料です。ガソリンスタンドやキャンプ場でホースをつなげて水道水を得ることが出来ます。

ここで注意が必要なのは、飲食に適さない水の場合もあるということです。ですので、私たちは基本的に飲食に使う水はスーパーで購入したものを使います。それでも明らかに水道代はかからないのは明らかですね。




キャンピングカーの暮らしは楽しそうだけど、でもやっぱりもう少し家らしい家が良いと思われる方もいるかもしれません。そんな方にオススメなのがハウスボートです。言葉のままですが、ボートになってる家です。オーストラリアには川を移動しながら暮らす人も、意外に多くいます。

ハウスボートはキャンピングカーよりさらに広く、中に入るともう家そのものです。キッチン、ダイニング、シャワー、そして寝室がいずれも十分な大きさで備わっています。ハウスボート自体の大きさも様々で2階建てや地下があるものもあり、ゆとりを持って暮らせます。


キャンピングカーは移動の際に物が落ちたり移動しないように、毎回確認する必要があります。しかしハウスボートは移動もゆったりのんびりなので、いつも通りの暮らしをしながら別の場所へ移動出来てしまうのです。

海用もありますが、波や海水の影響などを考慮すると川用とは小さくなるのと、滞在地が限定されやすくなります。さらに、どうしても揺れやすいので快適さは川用に劣るかもしれません。移動の利便性、安全性、生活の質を考えると、川用のハウスボートに住んでる人が圧倒的に多いと思います。

ハウスボートは自転車や小型のバイクを載せることは可能ですが、車は無理です。ですが、多くの住人は車も保有しています。一人がハウスボートを移動し、もう一人が車を移動するようです。一人暮らしの方もいるのですが、その場合は友人や家族の協力を得ることが多いようです。

ハウスボートを停められる場所もいくつかあり、そこから陸地へ買い物などに行くことが可能です。キャンプ場同様、無料と有料の場所があるので必要に応じて使い分けています。

ハウスボートもキャンプカー同様にレンタルが可能です。オーストラリア人もホリデーシーズンに家族とのんびりするためや特別なシーンやパーティーでレンタルする人が多いようです。そしてハウスボートのカフェもあります。美味しいコーヒーとケーキを楽しみながら、ハウスボートを中を見ることも出来てしまうお得な場所ですね。

オーストラリアでは一人暮らしの人は少ないです。実家を出て、独立しても一人で住んでいる人は少ないのです。その理由は家賃が一番です。日本のようなワンルームマンションはないので、アパートでも2部屋以上あるのが一般的なので、家賃もそこそこします。そのため一人で住むのは経済的に難しくなります。


よって一人暮らしをするのではなく、開いてる部屋を誰かに貸すことにする、つまりシェアハウスになるのです。日本も近年テレビ番組の影響からかシェアハウスが増えていると思いますが、日本のシェアハウスはもっと個人の部屋がきっちりとプライベートが守られているように感じますし、部屋で料理できる作りになっているものも多いと思います。

しかしオーストラリアのシェアハウスは個人の部屋に鍵がかけられないところも多いですし、キッチンやシャワーは完全に共用です。そのためシェアハウスはいろんな繋がりが出来て楽しい反面、いろんなトラブルにもあいやすいです。



2.どこでも裸足で出かけちゃうオーストラリア人


次に紹介するオーストラリアの驚きは、裸足です。キレイなビーチや緑が美しい芝生が広がる公園をはだしで歩いたら気持ちよさそうだし良いんじゃない?と思われるかもしれません。違うのです。自然が溢れる場所はもちろん街中もお店(カジュアルなものに限る)もそしてなんと、ましてやトイレも裸足で行く人がいます。


よくケガをしないなぁと感心しますが、意外に大丈夫なようで皆ケロッとした顔で歩いています。大きな都市でも、すごく小さな町でも老若男女問わず見られることなので、間違いなくオーストラリアの特性だと言えます。

3.知らない人と話すのは当たり前?フレンドリーなオーストラリア


こんなようにあまり周囲の目を気にしないオーストラリア人ですが、とても気さくで大らかな国民性があります。フレンドリーなので、いつでもどこでも誰にでも話しかけるので、会話がすぐに始まります。例えばバス停です。

オーストラリアのバスはよく遅れます。遅いね、なんて一言からどんどん会話が広がり友達になってしまう人さえもいるくらいです。


会話はお店の中でもよくあります。スーパーで買い物をしたときに、レジの店員さんが私に話しかけ始めたことがありました。

「あなた日本人?今度のホリデー日本に遊びに行くのよ。子供が日本に住んでてね。空港から町までは近いかしら?どこかおすすめの観光地はある?」とおしゃべりをしたのですが、すでに会計が終わっている状態。

日本だと店員さんと会話をしても、会計が終わったらそこでやめると思うのですが、そこはオーストラリア、会話が終わるまでは無理にやめません。そして夕方の混雑時だったため、実は店内は込み合っておりレジも長い列が出来ていたのですが、誰も気にする様子はなかったです。

4.バスは○○しないと乗れない


オーストラリアは車社会のイメージがあるかもしれません。電車があまり通っていないので、公共交通手段としてはバスが最も利用されていると思います。町の中心部から住宅街の狭い道までバスが走っているので、移動にはバスは欠かせません。

でも、海外のバスは電車に比べて旅行者や慣れない人が乗るには難易度が高い気がしますね。でも実は乗る前から気を付けないといけないことがあります。

そのバスの行き先を確認すること、ではありません。バスが来たら必ず手を挙げないといけないのです。手を挙げないと素通りされて、行ってしまいます。


極まれにバスが止まってくれ、乗るか確認されますがほとんどの確率で止まらずに走り去ってしまうでしょう。バス停にいるからバスを待っているのは明らかですが、なぜそんなことが起こるのでしょう?

1つのバス停に様々な路線が来る場合、どのバスを待っているかわからないというのが一番の理由のようです。バス停に人がいるからと毎回止まっても、もしその路線に乗らない人ばかりだったら無駄に止まってしまったことになり遅延に繋がりかねません。

なら、一つの路線しか通っていないバス停なら、手を挙げなくて良いのでしょうか?その場合でも手を挙げないといけません。なぜか?それは待ってるかどうかわからないから、と言われたことがありますが、実際問題わかりません。

そうかもしれないし、違うかもしれないです。なんにしても、バスに乗るには必ず手を挙げることを忘れないようにしましょう。



5.山火事の理由は○○


オーストラリアは時々大規模な山火事が起きます。特に空気が乾燥する夏場に発生しやすく、郊外に行くと真っ黒に焼け焦げた山火事の跡を見ることも珍しくありません。火の不始末やたばこのポイ捨てなども山火事につながる要因ですが、実は自然発火も多いです。

コアラのご飯としてよく知られているユーカリ。油がたくさん含まれているため、かなり良く燃えます。炎がなくても十分な熱があれば発火し、あっという間に燃え広がってしまうのです。


葉っぱだけでなく、枝や幹にも油分は多く含まれます。逆にその特性を活かしてキャンプファイヤーの着火によく使われます。ただしユーカリの木のそばや風が強い日にはキャンプファイヤーをすることは危険すぎるので、中止しましょう。

6.夜は運転しない方が良い


日本では長距離をドライブする時、混雑を避けるため朝早く、もしかしたら夜明け前に出かける人もいませんか?これはオーストラリアではお勧めできません。オーストラリアは自然の宝庫であり、野生の動物がたくさんいます。そして多くの動物は夕暮れから夜明けまでの時間が最も活発になります。


そのためオーストラリア人は夜間なるべく運転をしません。カンガルーやウォンバットはかわいいですが、仮にひいてしまった場合は車が大きく凹み乗ってる人が大けがをすることもしばしばあります。

もちろん動物たちの命も危ないのですが、人間の命も危ぶまれるくらい動物は頑丈でもあるのです。昼間でも動物が突然茂みから飛び出す可能性はあるので、動物の看板を見かけたら運転には十分気を付けてください。

7.スーパーにはタダで食べられる果物がある?


最後にご紹介するのはオーストラリアのスーパーについてです。多くのスーパーの入り口にはなんと無料の果物が置いてあるのです。ただ子供は誰でも取って食べても良いのです(制限年齢は不明)。

置かれている果物は大抵、バナナやりんごです。「お腹すいた」「お菓子買って」と駄々をこねられる前に果物を食べることが出来たら子供はもちろん大人も嬉しいですね。

そしておやつが果物なんて、栄養もあるし健康的です。余談ですが、大人も実は食べている人がいます。


子供用の無料の果物ではないですが、特にブドウやマスカットを一粒もいで食べる人はたくさんいます。購入前の味見という概念のようですが、びっくりな習慣ですよね。
でも甘さを確かめるためには、やはり食べるのが一番のため今では私も購入前に一粒先に食べてから買うかどうかを決めるようにしています。

- あとがき -


いかがだったでしょうか?今回は7つのオーストラリアの意外なところをご紹介しました。意外なことが多くて驚かれたのではないでしょうか?訪れたことがある人もない人も、オーストラリアの知られざる魅力を感じて頂けたら嬉しいです。


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