カナダ(トロント)での地下鉄・ストリートカー・バスの乗り方

– Today’s writer –


 名前/住まい

Tsuki(40代前半) / カナダ

 どこの国・都市へ留学しましたか?

カナダ トロント

 留学していた時期は? 

2006年1月~現在


トロントの交通機関、地下鉄、ストリートカー(路面電車)、バスこれらをまとめてTTC(Toronto Transit Commission)と呼びます。今回はこの3つの交通機関をご紹介したいと思います。

地下鉄(メトロ)

トロントの地下鉄の利用方法 

年々地下鉄車両が新しくなっており、地下鉄内は広く明るい空間となっています。

トロントの地下鉄は迷わない?

カナダの中では大都市と言われているトロントですが、地下鉄は現在は4線しかありません。

北から南、南から北へとU字に走る黄色のライン(Yonge-University Line) 
北のFinch駅から南のUnion駅まで約30分

東西に走る緑のライン(Bloor-Danforth Line)
西のKipling駅から東のKennedy駅まで約50分

Kennedy駅からさらに東Scarborough 地域を走る青のライン(Scarborough Line)
Kennedy駅からMcCowan駅まで約10分

北のSheppard駅から東に走る紫のライン(Sheppard Line)
Sheppard 駅からDon Mills駅まで約8分



運賃はどの区間も同じ?


日本では区間ごとに値段が違うのに慣れていた私が1番驚いたのはトロントの地下鉄の区間料金が統一されているという事です。つまり1駅乗ろうが10駅乗ろうが同じ値段になっています。だから日本みたいに切符売り場が並んでいるというのがありません。乗客は現金で払う事も出来ますが、その場合駅員のいる所の現金入れに3ドル25セントを入れます。

現金の場合の運賃・・大人$3.25  シニア(65歳以上) 学生(13歳から19歳)$2.20

トロントではあまり現金払いをする乗客は少ないです。トークンと言われる小さなコインやチケットがあります。

大人トークン$3.10(3トークンから販売)
シニア、学生$2.15(5枚$10.75から販売)

と現金より少し安くなっています。


また土、日、祝日はDay Pass$13.00で1人の大人と5人以下の学生(13歳から19歳)、2人の大人と4人以下の学生または大人2人、13ドルで丸一日地下鉄、ストリートカー、バスが乗り放題になります。

1週間乗り放題のWeekly Pass$64.95もあります。ちなみに12歳以下はTTCは全て無料となっています。

トロント在住の人は近年新しく導入されたPRESTO CARDを利用している人がほとんどです。こちらのカードは金額を入れ利用ごとに金額引き落としをしていくシステムとなっています。利用料金は大人$3.10、シニア、学生$2.15となっています。



地下鉄の各駅にないもの

日本ではあたりまえのトイレはトロントの地下鉄の各駅には設置されていません。駅の数は沢山あるのにトイレがある駅は数少ないので要注意です。またエレベーターも同じです。そして時刻表もありません。運行時間は数分おきとなっています。最近ではホームにあるテレビ(ニュースが流れている)下の方に次の電車は何分後と知らせてくれるようになりました。

トロント地下鉄あるある


頻繁に止まります。
主要時間通りにいけばラッキーぐらいの勢いです。だから時間には余裕を持って地下鉄を利用した方がストレスがたまりません。

 アナウンスが聞き取れない
雑音が多くカナダ人であっても聞き取る事が出来ないほど何を言っているのかサッパリ分からない時が多いです

並ばないし、どこに止まるかは運転手次第
カナダ人並びません。そもそも日本のように止まる位置が定まっていません。運が良ければ自分の立っている前で止まります。

日曜日、祝日は朝8時から
平日は朝の6時から地下鉄は運行しているのですが、日曜日、祝日は朝8時から運行と遅くなっています。ちなみにお店なども開店時間が遅い所がほとんどです。

地下鉄のサービス

地下鉄各駅にはDWA(designated Waiting Area)という場所がありこちらは照明が明るく電話やインターコム、ベンチが設置されています。またセキュリティカメラの近くでもあります。

ストリートカー

トロントのストリートカーの利用方法

日本ではあまり馴染みのない路面電車がトロントでは走っています。地下鉄同様ストリートカーも車両が新しくなってきています。以前は乗り降りには階段があったのですが新しいストリートカーではバリアフリーになっています。

運賃は地下鉄と同じ

どの区間をどれだけ乗ろうが運賃は地下鉄と同じです。地下鉄と違い地上を走るのでちょっとした観光気分で端から端まで乗ってみるのも良いです。

トロントのストリートカーあるある


渋滞はしない?
ストリートカーは道路の真ん中のストリートカー専用の線路を走っているので、渋滞に巻き込まれる心配はありません。とは言えども停留所の間があまり開いていないので頻繁に止まり時間はかかります。

乗り降りに注意
ストリートカーの停留所は道の真ん中になりますので乗り降りの際は道路を横切らなければなりません。トロントの道路法ではストリートカーの乗降口は車の進入は禁止されていますが、このルールを守れていない車が結構あります。左右の確認はしっかりとしましょう。

冬は凍結で運行ストップ?
長く寒い冬の間、どれだけ凍結防止の塩を巻こうが線路は雪で覆われすぐに凍結してしまいます。冬の間もストリートカーは走ってはいるのですが、代行バスになる確率はかなり高くなっています。

バス

トロントのバスの利用方法

トロント市内は地下鉄やストリートカーの路線が少ないのですがバスの路線は多いです。利用者が多い路線ではBlue Night Routes と言われ、24時間運行しています。運賃は地下鉄、ストリートカーと同じ

乗り換えの場合は?

地下鉄、ストリートカー、バスと運賃は区間ごとに上がらず統一されているので簡単に利用できますが乗り換えの際の料金はどうなるのでしょうか?

例えば大人1人(3.25ドル)が地下鉄からストリートカーに乗り換え、更にバスで目的地に向かった時トータルにかかった料金は初めに払った3.25ドルのみになります。トロントの地下鉄、バス、ストリートカーは片道(90分以内)に関しては最初に払った運賃のみになります。

ここで注意なのですが、初めに運賃を払った所でトランスファーチケットというのをもらわないと行けません。地下鉄は改札を入った近くにチケットの機械がありボタンを押すと出てきます。バスとストリートカーは運転手からもらいます。これを乗り換えた場所で提示しないと再料金を請求されます。

新しい導入されたPRESTO CARDは片道だけではなく往復でも2時間以内なら1回のみの運賃で利用できるようになりました。 PRESTO CARDの場合はトランスファーチケットは入りませんが、PRESTO CARD専用の機械に乗車ごとにタップが必要となります。



トロントのバスの降り方

バスでは次の停留所をアナウンスしてくれます。降りる時は席の近くにあるボタンか上の方にある黄色い紐を引っ張ってください。

トロントのバスあるある

 
次のバスがいつくるのかアプリがなければイライラする
数少ない停留所には電子版があり何分後に到着と分かるのですが、これはまだまだ新しいのでほとんどの停留所では時刻表がありません。時刻表があってもその通りの到着はほとんどありません。

素通りされる事もある
乗客の乗り降りが少ないバスストップでは注意が必要です。私は手は挙げませんがバスストップの位置の近くに立つようにしています。


急発進、急停止に注意
よく見かけるのが、バスに乗車してきた人がよろめいている場面です。お年寄りや子供などは席に着くまで待ってくれる運転手がほとんどですが、それ以外は容赦なく発進します。バスに乗ったら気をつけてくたさい。

トロントのバスのサービス

バスのサービスの中にRequest Stop Programがあります。これは全乗客対応で夜の9時から朝の5時までの間、バスストップの位置でなくても、運転手にリクエストをすれば止まってくれるサービスです。(降りる時は前方のドアのみ)夜間はなるべくこのサービスを利用し、目的地に近い所で降ろしてもらうようにしましょう。

まとめ


このようにトロントの公共機関TTCは分かりやすく運賃もかかりません。日本のような時間の正確さはまだまだないですが、アプリが導入されたり少しずつですが改善されています。また人口増加で地下鉄の路線も将来増えるとされています。知名度が上がってきたトロントの公共機関が更に便利になるだろうと私は思います。

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