アメリカではじめての妊娠・出産体験! 日本と異なる出産事情とは?

本日のライター


名前 / 住まい
 Rea / オレンジ郡 アメリカ

アメリカ在住歴
 2017年7月~

アメリカで出産を決めた理由は?


私はアメリカで第一子の出産を経験しました。経緯は主人がアメリカの現地の会社に就職をし、移住していたから。

移住先は日本人も多く住んでいる南カリフォルニア。とは言っても、選んだ産婦人科のドクターもナースもみんなアメリカ人や日本人じゃない移民の方たちでした。
妊娠、出産に纏わる英単語なんてきっと分からない。そもそも初めての妊娠、出産なので出産に纏わる知識が乏しく不安ばかりが募りました。
もちろん、飛行機に乗って日本に帰国することだってできました。

それでも、アメリカで出産をしたかった理由は国民の7割以上が無痛分娩を受ける国で無痛分娩を受けたかったら。日本はアメリカに比べると無痛分娩を実施している病院の数も少なく、和痛分娩であったりとすることから、アメリカで出産をすることに決めました。



アメリカと日本の妊婦健診の違いは?


妊婦健診が始まると日本で出産経験のない私でもアメリカと日本の違いを感じざるを得えませんでした。
あくまでも、私が滞在していたカリフォルニア州で体験することなので、州や病院によって差はるあるとは思います。
例えば、妊婦健診は早くても妊娠10週に入ってから受診することができます。これは日本に比べるととても遅く、また子宮外妊娠だった場合10週までに超音波検査を受けていないと大丈夫なのだろうか?と、とても疑問がわきました。

アメリカの検診は何度も赤ちゃんの顔をみれない(涙)


超音波検査は、妊婦健診とは別に自分で電話で予約を取り妊婦健診とは違う病院へ行きました。
初期、中期、後期の3回だけ検査があります。3回だけなんて寂しいと思いましたが、検査の度に、何か異常がないか気になって仕方がなかったので、回数が少ない分、心配が減り丁度良かったです。(35歳以上の方や場合によっては4回目の超音波検査があるそう。)

アメリカでは当たり前?!の出生前診断


アメリカでは出生前診断の実施は保険適用で、拒否をしない限り、通常の検査として12週頃に実施します。
採血だけで身体に負担のない検査で、全米の妊婦の6割以上の方が受けているようです。検査の結果が陽性の場合は病院がカウンセラーを紹介してくれ、更に産後も充実したサポートを受けられるそうです。

私も検査を受けて、こうした初期のうちに赤ちゃんの状態を把握でき、赤ちゃんを迎える準備ができたことで、とても有意義なマタニティ生活を送ることができました。日本では、出生前診断は高額の自費検査で、認可施設も認可外施設も数が少なく、まだまだハードルが高い検査かもしれないです。

日本の妊婦はしないであろうこと


28週頃、アメリカの妊婦はTDAPワクチンを接種します!TDAPワクチンとは、破傷風、ジフテリア、百日咳の三種混合ワクチンのこです。私はCVSとゆう、日本のマツキヨのような大きなドラッグストアで打ってもらいました。(アメリカでは薬局でインフルエンザやコロナなどの予防接種を打ってもらうことができます。とても合理的な国です。)妊婦がTDAPワクチンを接種することで、胎児へワクチンの抗体を移行します。日本では、このワクチンは妊婦の自己判断。特に案内や推奨はされていないそうです。

また、普段、生活をしていると日本では見かけないな、と思うことがありました。それは、妊婦のジョギングです。臨月にも見えるお腹でジョギングをしている妊婦さんを見かけることも多々ありました。体力があり、とてもかっこよくて魅力を感じました。



日本の病院が羨ましく感じたこと


妊婦健診を経て感じたことは、アメリカの医療は一つの建物だけでは完結しない

超音波検査を筆頭に、たくさんの検査を妊婦健診とは違う施設で受けてきました。車社会で国土の広いアメリカで移動することは、妊婦にとって大変でした。私の場合、出産も妊婦健診とは別の病院でした。

アメリカの男児の通過儀式!


後期になると検診で割礼をするかどうかを尋ねられました。宗教的な理由の他に、衛生上、感染症を防ぐため70%近くの男児が新生児の内に受けているそうです。が、近年ではリスクやメリットを見直され、男児の割礼は少し減っているそうです。

私たち日本人夫婦は割礼を希望しまして、息子は生後0日で割礼を受けました。しかし、術後、産まれたばかりの赤ちゃんが涙を流して、泣き疲れて寝てしまっているのを見た時は、私も涙が止まりませんでした。たまに今でも、子供が成長してから受けさせても良かったのではないか?と考えしまう時があります。

バースプランとは


こうして出産準備を進めていく中、バースプランが頭に過りました。バースプランとは、妊婦とパパのどのような出産にしたいかの希望をまとめたもの。

妊婦健診の際の担当医が出産当日に病院にいるとは限らないので、バースプランを準備しておくことがとても重要だそう。バースプランの参考となるものを調べてみると、分娩室でお気に入りの音楽を流しても良いか、分娩中の姿勢、会陰切開をするかどうか(こちらでは自然に避けた方が治癒が早いとされている。)臍の緒をパパが切るか、胎盤が自然に剥がれるのを待つか、胎盤を見たいか、分娩中の動画撮影の許可、などがありました。
私も担当医にバースプランの必要の有無を聞くことにしました。

「バースプラン提出するほうがいいですか?」

「Why? 無痛分娩したくないの?」

「無痛分娩がいいです!」

「そしたら、要らないわ。」


自己主張が大事な国、そして出産の訴訟も起こる国。妊婦は皆バースプランを提出していると思っていましたが、清々しい一言で却下されました。なので、担当医を信じてバースプランは提出しませんでした。

初めての無痛分娩


とうとう39週6日目の早朝、予定日の前日の7月4日アメリカの独立記念日に陣痛が始まりました。
日本では考えられないかもしれませんが、アメリカではホリデーは仕事を休みたいらしく、ホリデーが来る前に計画分娩で陣痛促進剤を使って出産させられることがあると聞いていました。

しかし、大勢のスタッフの方々がアメリカ国旗の仮装をし勤務されていました。感謝の気持ちと嬉しさで涙が出そうでした。

子宮口が少ししか開いていないとのことで痛いのに帰らされてしまいましたが、2度目の来院で麻酔を打ってもらうことができ、陣痛の痛みが消えた瞬間、自然に笑みがこぼれ落ちました。痛みがなくなってからはアメリカらしいことにコーラやスナック、アイスキャンディーまで提供してもらいました。



いよいよ出産


子宮口が全開になると全身鏡がでてきました。聞いていなかったので驚きましたが、鏡に映る我が子のベタついた頭が見えた時には、どんなお顔をしているのだろう、早く会いたい。と、抱っこする前から母性が溢れるワクワクと楽しいお産でした。


本当にバースプランの必要もなく、ドクターもナース皆さんプロで、患者の望むことを熟知していました。痛みを感じずに赤ちゃんがでてくるところを笑顔で見ながら出産できるなんて無痛分娩の醍醐味です。

生後1日の息子と退院し、すぐに自宅で育児が始まり、てんやわんやでしたが、またアメリカで出産したいです。

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