【イギリス留学】イーストボーンで憧れのブリティッシュカルチャーを堪能

– Today’s writer –


名前/住まい

tsumchim(30代前半) /名古屋

どこの国・都市へ留学しましたか?

イギリス イーストボーン

留学していた時期は? 

2016年3月~6月

留学を決めたきっかけとその国を選んだ理由は?


留学を決めたきっかけは、姉が大学院留学から帰国し、海外の話を聞いて興味を持ったからです。姉はちょうどオランダで建築の勉強をしており、大学院を卒業した後も1年程、お世話になった先生の建築事務所で勤めていました。

当時姉は英語が大嫌いだったのですが、自分の専門の勉強をするために英語を猛勉強し海外の大学院へ進学したという経緯があったため、姉より英語が得意だった私にできない訳がないと思い、いつしか海外へ行くことが夢になっていました。このように身近にいる姉の影響もあり、海外での生活や、英語を話せることに憧れを持つようになったことが大きな理由です。


イギリスを選んだ理由は、イギリス英語を習得した方が良いと姉からアドバイスがあったためです。姉はオランダに行っていたのですが、時々どこで英語(特に発音)を勉強したのかと聞かれることがあったそうです。特に留学の経験もなかった姉は、発音がヨーロッパの人より上手にできなかったようで、ブリティッシュ英語を習得している人を見ると羨ましく、また周りから一目置かれているような状況だったと言っていました。




最初はアメリカやオーストラリアも考慮していたのですが、ハリーポッターが好きだったこともあり、語学学校の合間に観光するなら、イギリスにしようと決めました。
ただイギリスのロンドンだと物価が高いこともあったので、のんびりと過ごせる田舎を探したところ、南にあるイーストボーンがいいのではないかと考えました。電車で2時間ぐらい、イーストボーンからロンドンへも行くことができるので、休みの日に遊びに行くのであれば十分でした。

そして、何よりイーストボーンもハリーポッターのロケ地であるセブンシスターズがあるということが決め手になりました。映画の中では一瞬しか出てこない場所ですが、迫力満点の白い崖の海岸があります。

柵も何にもないので、ギリギリまで行くのは至難の業ですが、とても壮大な自然を感じることができる観光地です。そのセブンシスターズに近いという理由だけでイーストボーンを選んだわけでは、もちろんありません。


イーストボーンは、仕事を引退した後の夫婦が、残りの人生を謳歌するため移住する土地だそうで、治安の良いということも魅力の一つです。ただ渡英するまで、不安だったことが一つありました。

それは、食事です。イギリスの食事とネットで検索すると、美味しくない、脂っぽいなど、ネガティブなことしか書いていませんでした。代表的な食事としては、フィッシュアンドチップスです。結論としては、美味しいお店もあれば、油が酸化してそうなお店もあるので、一概には言えませんが、ネットの情報によると前評判が悪かったです。

覚悟の上イギリスへ行ったのですが、幸運なことに、私がお世話になったホストファミリーは元シェフだったこともあり、毎日のご飯が一番の楽しみとなり、イギリスのイーストボーンは私にとって最高の場所となりました。



イギリスと日本との間での大きな違いは?文化や習慣の面で驚いた点は?


大きな違いは、食事の時間は、家族全員でとるということです。日本にいる時、私も一人暮らしをしており、家族(父親母親など)といる時間は少なく、家族全員で揃って同じ時間にご飯を食べるということは少なかったです。しかし、イギリスでは、夕飯(日曜日は朝食も)は全員揃ってご飯を食べ始めます。

また、お世話になったホストファミリーとハウスメイトだけでなく、近所の方や友人がいつも食卓を囲んでいました。大変賑やかだったことを覚えています。ホストファザーが元々シェフだったこともあり、毎晩レストランのように豪華でした。毎食後はワインを飲みながらお菓子を食べ、ある時は、庭でバーベキューをしながらハンバーガーを作ってみんなで食べた日もありました。

中でも、ホストファザーお手製のパンプディングが出てきた日は、レディーファーストと言いながら、全員で争奪戦をしながら美味しく食べた思い出があります。

そして必ず食事中と食事後は、全員で色々な話をしていました。フットボールや政治、クッキング番組などテーマは様々で、分からない言葉があると、私が分かるまで教えてくれました。最初は、何を話しているか聞き取れず、苦痛の毎日でしたが、少しずつ理解できるようになると、とても心地よく、日本に帰っても家族との時間を大切にしないといけないと実感しました。


日本に帰国してから、私自身結婚し家庭をもちました。主人と食事はできるだけ一緒にとるようにし、食後もお茶を飲みながら、今日の出来事や何気ないことを話しあうようにしています。イギリスでの経験が、今の生活をより豊かにしてくれたように思います。

渡航先の町で見つけたおすすめの穴場スポットは?


穴場スポットは、イーストボーンのSolo Pastaという名前のパスタ屋さんです。イーストボーン自体広い街ではないため、レストラン自体、数が少ないのですが、Solo Pastaは他の地域の人も食べにくるぐらい人気だそうです。私個人としては、毎日通いたいぐらい美味しかったです。

このお店を知ったのは、留学してすぐ、友人がランチに誘ってくれて、一緒に食べに行きました。ランチメニューがいくつかあり、その中からチーズがかかったシーフードのパスタを選びました。海辺に面しているエリアなので、魚介は格別に美味しかったです。レストランは15人ぐらいしか入れないですが、ランチ時間早めに行けば席に座れると思います。イーストボーンに立ち寄った際は是非訪れてみてください。


滞在先の環境面は?どんな所に滞在したの?


私が住んでいた場所はホームステイで、イーストボーンの駅から歩いて10分ぐらい、通っていた語学学校からは徒歩4分と好立地の場所でした。ホームステイは当たり外れが激しく、料理好きな家庭もいれば、オーブンで温めるご飯しか出てこないという家庭もありました。ルームシェアやホームステイでも、料金が変わらなかったため、ホームステイを選ぶ人が多かったですが、家庭と相性が悪い人はルームシェアに変更していたように思います。

私のハウスメイトは、オマーン出身の16歳の男の子、34歳の韓国人の男性(隣街のブライトンの大学に行っていました)、サウジアラビア出身の16歳の男の子でした。女性がいなかったので、お風呂やトイレを使用するタイミングが難しかったです。比較的男性の中でも綺麗好きな方だったので、共有部分は綺麗でした。ただ、アラビア系は時間にルーズな人が多かったので、ホストマザーはいつも怒っていたのを覚えています。



「イーストボーン」はどんなところ?


イーストボーンは、ロンドンより南に位置し、海岸沿いに面している田舎街です。仕事をリタイアした夫婦が老後の生活拠点として選ぶ街だそうです。

裕福な夫婦や、老人が多いため、犯罪も少なく、治安がロンドンに比べてとても良いです。ただ、観光スポットやショッピングを楽しむ場所はあまりないため、のんびり日光浴やランニング、読書をしながら週末過ごしたい人には向いています。ブライトンやロンドン、ガトウィック空港も近いため、イーストボーンを拠点に旅行を楽しむことはできます。

旅行の感想&読者の皆さまへアドバイス!


イギリスは、日本のように島国なので、自国を大切にするという考え方が似ているように思います。しかし、様々な国の出身の方も多いため、文化が混ざっている街が多いように感じました。日本に住んでいると日本のことを他人のことのように思ってしまい、深く考える機会が少ないと思います。

しかし、イギリスにいると、突然「安部首相についてどう思う?」など質問されることがあるのです。日頃から考えていないと答えは出てきません。私が関わったイギリス人は議論することが好きだったため、自分がいかに何も考えずに生活してきたかと恥ずかしく思いました。

どこの国へ行っても、自分の意見や、自国の文化について聞かれることは多いと思います。これから海外へ行こうと考えている人は、このようなことも考慮して新聞を見たり、ニュースを聞いたりすることをおすすめします。

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