– Today’s writer –
名前/住まい
mamiiis(30代前半) / ドイツ
どこの国・都市へ旅行しましたか?
ナンディ フィジー
渡航した時期は?
2009年4月~9月
留学を決めたきっかけとその国を選んだ理由は?
日本の短期大学を卒業し、都市銀行に勤めて約1年半が経とうとしていた頃、自分の今度の生き方について考え始めました。仕事に対する目標がなく、ただ窓口で資産運用の相談や提案などをしていく中で、「これが自分の思い描いていた生活なのか?」と悩みながら過ごす毎日でした。
「1年半なんて、仕事について理解できていない」「続けてみないと分からない」そういった意見が多いと思いますが、「自分の時間を、無駄にしたくない」という思いが強くなりました。そして何がしたいか考えた時に思いついたのが、「留学」です。
「英語が話せれば、たくさんの人と会話が出来て、世界が広がる」という考えがありましたが、なかなか行動できませんでした。ですが、「今行かないと、後悔する!」という思いが強くなり、留学に行くことを決めました。
留学することを決めた私が、次にしなければいけないことは、留学する国選びです。当時の貯金は約90万。自分だけのお金で行くと決めたので、使えるのはこの金額です。アメリカやカナダを考えてましたが、どう考えても無理ですね。そして、インターネットで「留学 格安」と検索しました。検索結果に出てきたのが、「フィジー 格安留学」でした。
「え?フィジーってどこ?」
ふと疑問に思い、早速「フィジー」と検索しました。すると、そこにはフィジーの人々の素敵な笑顔の写真がたくさん出てきました。私は、その笑顔の写真を見た瞬間、「この幸せそうな笑顔を、直接見たい!」と思い、すぐにフィジー留学に申し込みました。
きっかけはインターネットの1枚の写真から始まった「フィジー留学」です。
フィジ―と日本との間での大きな違いは?文化や習慣の面で驚いた点は?
フィジーに住んでいた期間は半年ですが、フィジーに到着してから帰国までの間、日本とは違う生活スタイルに驚きの連続でした。驚いたことは沢山ありますが、その中でも特に驚いたことを3点紹介します。
1.ケレケレ文化
フィジーでは、昔から「助け合いの精神が大切」という考えがあります。これは、分け合うこと、共有することを表しています。英語でいうと、「Please」と同じようなイメージですね。このことを、フィジー語で「ケレケレ」といいます。可愛い響きですよね。
このケレケレは、色々な場面で使われます。私が実際に見て面白かったケレケレの場面を紹介します。
まず1つ目は、バーでお酒を呑んでいた時のことです。カウンターに、それぞれ1人で来ているフィジー人が座っていました。そして、1人が「ケレケレー」と言いながら、隣の人のビールをもらっていました。日本だったらあり得ない光景ですよね。
そして2つ目は、家の窓から見たケレケレです。フィジー人が汗だくになりながら、外を歩いていました。そして、そのフィジー人が隣の家の洗濯しているTシャツをふと見て、自分の汗だくになったTシャツを脱ぎ始めました。そして、「ケレケレー」と言いながら、干してるTシャツを勝手に取って、着ていました。日本だったら、窃盗罪になりますよね。
2.太っている = 幸せ
フィジーの人には、太っている人が幸せというイメージがあります。太っていると、豊かな食生活を出来ている証になるからです。私は当時22歳、体系が気になる年齢です。元々ぽっちゃり体系でフィジーに来る前に少し痩せました。ですが、フィジーの食生活の主食タロイモなどを沢山食べて、ストレスフリーな生活をしていたため、5か月過ぎたことには7キロ近く太っていました。
さすがにこんなに太ったら、まずいな。ダイエットしようかな・・と思っていた時のことです。台所で洗い物をしていると、ホームステイ先のママが満面の笑みで話しかけてきます。
「マミ、とても太ったね!ステキじゃない!もっと太ってね!!」
・・・。
3.雨はシャワー!
雨が降ると、テンションが下がる人が多いのではないでしょうか。私も、雨の日は外に出たくなく、家の中にずっといる生活をしていました。ですが、フィジー人は雨でも気にしません。雨が降っていたある日のこと、傘をさして歩いていた時に、私はつい二度見をしてしまう場面に遭遇しました。
なんと、私の目に映ったのは、雨で髪の毛を洗っている人です。しかも歌を歌いながらルンルンで髪の毛を洗っています。そして、髪を洗いながらさらにその雨で、車を洗っていました。
まさに、一石二鳥でしょうか。
渡航先の町で見つけたおすすめの穴場スポットは?
UGG FIJI
UGGは、オーストラリア人のサーファーが、1978年にアメリカで創業したムートンブーツのブランドですね。日本でも有名なムートンブーツブランドです。
なんとナンディには、UGGの工場があります。そして、お店では自分のオリジナルのUGGブーツをつくることができます。靴のデザインとサイズを選び、リボンなどのデザインを自分で決めることができます。そして、オーストラリアや日本で購入するより、安いのでおすすめです。
以前は、空港の近くにありましたが、2019年4月から新しい場所に移転済みです。また、営業時間が変わることが多いので、事前にオープンしているか確認することをおすすめします。
自分だけのオリジナルUGGブーツを作りましょう!
住所:First floor Lot 9 Beddoes Circle waqadra industrial Namaka
電話番号: +679 926 5651
営業時間:(月-金)8:30 – 16:30(土)9:00 – 16:00
定休日: 日曜
滞在先の環境面は?どんな所に住んでいたの?
滞在先を選ぶとき、学校の寮かホームステイのどちらか選ぶことができました。私は、現地の人と生活してみたいと思っていたので、ホームステイを選択しました。フィジーの家では、親戚の子供を育てたり、養子を育てている人が多く大家族が多いです。そして、私のホームステイの家族はパパとママ、そして5人の子供の計7人家族でした。
フィジーには、日本でいう平屋作りの家が多く2階建ての家は少ないです。私が住んでいた家は平屋で、リビングルーム以外に、3部屋ありました。1人部屋を用意してくれましたが、寝るとき以外は家族と過ごしている時間が多かったです。
家族みんなで朝ご飯を食べ、学校から戻ると、家族で一緒に紅茶を飲みながら学校の話をします。そして、家族みんなで夕食を食べ、夕食後はみんなで楽しい会話をします。現在の日本には少なくなっていている生活スタイルですね。フィジーの生活を体験して、家族と一緒に過ごすことの大切さも学ぶことができました。
日本の生活に比べたら不便なことばかりです。エアコンが無い、シャワーのみ、テレビがないという生活でしたが、その分家族と話す時間が増え、楽しい時間を過ごしていました。
「ナンディ」はどんなところ?
フィジーの首都はスバですが、ナンディには国際空港が存在します。なので、ナンディには沢山の観光客が集まります。私が留学した2009年には、直行便が廃止されていたので仁川経由でフィジーに行きました。ですが現在、日本からナンディまでの直行便が運航しています。直行便がある今は、とても行きやすいですね。それでは、ナンディの情報について紹介します。
ミニバス
ナンディの中心地や郊外の移動には、ミニバスが便利です。ですが最初の頃は、ミニバスに乗るのに勇気が必要でした。なぜかというと、行き先が書いていなく、どのバスがミニバスか分からないからです。
ミニバスの乗り方は、ミニバスかな?と思う車が来たら、まず手をあげて、合図をします。(ミニバスはだいたい白のワゴン車)そして、バスが止まったら、運転手に行きたい場所を伝えます。行き先が同じ方面だったら、乗せてくれます。ミニバスに慣れてきたら、フィジーの生活にも慣れた証です。
水道水は飲まない
基本かと思いますが、フィジーの水道水は飲まないようにしましょう。私は、水道水を何回か飲んでました。お腹が強い方なので大丈夫でしたが、友人はすぐに体調が悪くなってしまいました。
フィジーのミネラルウォーターと言えば、「フィジーウォーター」です。アメリカのセレブが好きなミネラルウォーターで、ペットボトルのデザインも可愛いです。スーパーだと50円くらいで購入できます。(日本に帰国して、日本でフィジーウォーターを見たので懐かしさのあまり購入したら、200円くらいしました。やはり高いですね。)
野良犬に注意
ナンディに生活していた頃、野良犬の多さにびっくりしました。フィジーの野良犬に噛まれてしまった場合は、すぐに病院に行く必要があります。野良犬がいたら、その場からすぐに逃げてはだめです。野良犬が追いかけてきます。
対策方法は、野良犬が近づいてきたら慌てずに、何も持っていなくても「何か投げるふり」をすることです。イメージで言うと、野球のピッチャーの様なイメージです。こうすることにより、野良犬が離れていきます。
ポート・デナラウエリア
フィジーの離島に行くときの船着き場、ポート・デナラウ。
ここには、ショッピングエリアやレストラン、そして高級ホテルがあり、1日ゆっくり滞在することができます。私は、フィジー滞在中に学校の友人とデナラウにあるラディソンホテルに宿泊しました。ちょっと贅沢な気分を味わいたいときにおすすめです。
留学の感想&読者の皆さまへアドバイス!
英語を学びながら住んでいたフィジー。人生においての半年間は、非常に短い期間ですが、沢山のことを学ぶことが出来ました。英語を活かす仕事につけたのもフィジーでの経験があるからだと思います。
そして、何より「自分の幸せとは何か?」を考えることが出来た半年間でした。
知らない人同士でも挨拶をして、困っていることがあったらすぐに助けてくれ、町を歩いているだけでゲラゲラと大声で心から笑う人々と過ごすことができた時間。
その時間は、私に家族の大切さ、そして人生を楽しむことの大切さを教えてくれました。のんびりと過ごすのが好きな方に、フィジーの留学や滞在はおすすめです。
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